GM、子会社の商用車用トランスミッションメーカーをファンドに売却

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ゼネラルモーターズ(GM)は、同社の商用車・軍用車向け変速機製造子会社であるアリソン・トランスミッションを投資ファンドのカーライル・グループとオネックス・コーポレーションに約56億ドルで売却することで最終合意に達したと発表した。

売却では、インディアナ州インディアナポリスにある7つの製造工場、世界中の流通・販売網などアリソンの実質的な全資産が含まれるが、ハイブリッド式2モードトランスミッションを製造しているメリーランド州ボルチモアの製造工場は、GMが保有する。2モードトランスミッションは、ピックアップ・トラックやSUVに搭載している。

今回の合意は、GMとアリソンの各製造ラインにおける競争力強化が狙いで、労組と規制当局の承認が得た上で、今年度第3四半期にも売却手続きが完了する見込み。

GMのリチャード・ワゴナー会長兼CEOは「(今回の売却で)手元流動性を高め、新車・技術開発に経営資源を振り向けるための重要なステップだ。同時にアリソンも、経営陣、労組、従業員を効果的に協調させる点で優れた実績を持つカーライルとオネックスという強力なパートナーを持つことにより、ともに成長していくことが期待できる」としている。

アリソンは、中型および大型バス・トラック向けオートマチック・トランスミッションの設計、製造を手がける大手自動車変速機メーカー。本社はインディアナ州インディアナポリスにあり、従業員数は約3400人。インディアナポリスに7つの製造工場を持ち、北米、南米、欧州、アフリカおよびアジア地域の営業拠点、世界的な物流網を通じて、自社製変速機を販売しており、年間売上高は20億ドル以上。

《レスポンス編集部》

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