パシフィコ横浜で23−25日に開催された「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2007」。大手自動車メーカーも最新技術を競って展示していた。
スズキでは、車室内の消臭やアレルゲン物質を不活性化する「カテキンイチョウフィルタ」や、大気中や室内へのトルエンといった揮発性有機化合物の放排出を低減させる「無塗装樹脂部品」など、環境や乗員への配慮も行った技術などをアピール。ダイレクトメタノール型燃料電池セニアカー『MIO』なども展示されていた。
ダイハツ工業で目を引いたのは、同社の『ミラ』の安全設計のモデル。ボディの左側と天井を取り払い、車内全7カ所のエアバッグを展開して展示していた。また、イオン電流を検知して燃焼を最適制御する「触媒早期活性化システム」や、自己再生機能を持った「スーパーインテリジェント触媒」など、世界初の技術の解説も。
日産自動車のブースでは、環境性能を向上させるための、竹繊維などの植物由来の樹脂材料など資源循環技術についての解説が行われていた。また電動車両のバッテリーは、従来型の2倍の出力、2分の1のサイズという新開発のラミネート型リチウムイオンバッテリーを展示していた。
マツダは、環境性能とハイパフォーマンスを高い次元で両立させた『プレマシー』搭載の「MZR 2.3リットル直噴ガソリンターボエンジン」や、ミリ波レーダーを使用して衝突判定を行なう「マツダ・プリクラッシュ・セーフティ・システム」、バンパーに付着した塗膜を完全除去して行なえるリサイクル技術「バンパー to バンパー リサイクル」などを展示。環境と性能の両面を見せていた。