【上海モーターショー07】日米欧の自工会、コピー品NO運動

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日本自動車工業会、米国自動車工業会、欧州自動車工業会は、「オート上海2007」(上海モーターショー)で、自動車・同部品の偽造品から消費者を保護するため、ショー来場者を対象に偽造品に関する啓発活動を実施すると発表した。

日米欧の自工会では、「知的財産の尊重は、権利者の利益を守るだけでなく、社会の発展を支え、消費者の利益を守るものであるにもかかわらず、知的財産権を侵害する偽造品は世界規模で急増しており、自動車業界として早急な対策が必要」とし、結束してコピー品を排除する活動を展開する。

自動車・同部品では、多くの低品質の偽造品が消費者の健康・安全に重大な影響を与える可能性がある。

日本自動車工業会では、市販されている点火プラグ、ブレーキパッドおよびオイルフィルターの偽造品について、日本自動車研究所(JARI)に委託し、純正部品と偽造品との品質・性能比較試験を行なった。

その結果、偽造品のなかには、表示されている熱的性能値を満たさない点火プラグがあるほか、ブレーキパッド自体に亀裂が発生するなど、純正部品に比べ品質・安全が著しく劣るものがあることが判明、この試験結果をもとに、消費者向けの啓発ポスター・パンフレットを作成した。

今回、オート上海2007では、中国外商投資企業協会優良ブランド保護委員会の協力を得て、同委員会の出品ブース内でポスターの掲出やパンフレットの配布、偽造部品のサンプル展示などにより、来場した消費者に偽造品に対する知識・理解を深めてもらう。

米国自工会や欧州自工会も同様に啓発活動を行なう。また、各自工会の会員各社も、中国国内の各ディーラーで必要に応じて偽造品に関する啓発活動を同時に展開する予定であり、啓発効果を高めていく構えだ。

《レスポンス編集部》

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