欧米では、ポータブルカーナビは、ゴムの吸盤でフロントウィンドウに取り付けるのが一般的だが、日本の道路交通法では、フロントガラスに視界を妨げるものの装着を禁止している。
そのため、国内向けの同様な他社製品でも、ゴム吸盤のクレードルを同梱しながら、説明書ではフロントガラスへの取り付けを推奨していない。なので、両面テープのついた丸いプラスチック板が付属していて、これをダッシュボードに貼り付けたり、吸盤そのものを両面テープで固定することになる。
しかし、ソニー『nav-u』(ナブ・ユー、NV-U1)に付属しているクレードルの吸盤はダッシュボード(など凹凸のある樹脂面)にも取り付け可能だ。吸盤部分がゴムではなく、弱粘着性のあるスポンジのような素材で出来ている。このため、細かい凹凸のあるダッシュボードでも密着できるわけだ。
これが、意外と強力でひっぱるとパネルやダッシュボードごと持ち上がるほどで、ヘタなゴム吸盤より固定が確実だった。
配線は電源のみなので、付属のシガーソケット用の電源コードを接続するだけでいたって簡単。今回は、仮止めの形で使用したのでコードの処理をしなかったが、ちゃんと使う場合は、配線止めなどしっかり行い運転のじゃまにならないようにしたい。
電源プラグの頭がもう少し小さければダッシュボードとフロントウィンドウの隙間に配線を通し、インパネの裏からシガーソケットにつなぐことができるのだが、テストした車では通すことはできなかった。