今年1月、大阪府大阪市中央区内の市道でRVを無免許で運転中、自転車と接触する事故を起こし、女性に軽傷を負わせたまま逃走していたとして、業務上過失傷害などの罪に問われた元オリックス・バファローズ投手だった28歳の男に対する初公判が19日、大阪地裁で開かれた。被告は起訴事実を認めている。
問題の事故は今年1月6日午後に発生した。大阪市中央区心斎橋2丁目付近の市道を自転車で横断していた28歳の女性が、進行してきたRVと接触。女性は転倒して軽傷を負ったが、RVを運転していた男は口論の末に逃走した。
後の調べでこのクルマはオリックス・バファローズに所属する28歳の投手の男が所有していると判明。男は違反累積で2002年12月に免許取り消し処分を受けており、事故当時は無免許運転だったことが発覚し、業務上過失傷害や道路交通法違反容疑で逮捕。同罪で起訴されていた。
19日に行われた初公判で、被告は起訴事実を認めるとともに、「精神的な弱さや甘さがあり、反省している」と陳述した。続いて行われた冒頭陳述で検察側は、男が免許取り消し処分を受けた後に購入したクルマで事故を起こしたことや、事故後に証拠隠滅を目的とした洗車を行っていること。自宅を訪ねてきた警官に対して「クルマは知人に貸していた」と虚偽の申告を行い、この主張を補強する目的で知人に対して電話をしていたことなどを指摘した。