風呂に入りたい…車上荒らし犯行を重ねる

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兵庫県警は14日、兵庫県神戸市内で車上荒らし犯行を繰り返したとして、すでに窃盗罪で起訴されている33歳の男を同容疑で最終送検した。被害総額は約230万円になるが、盗んだカネは生活費に充てていたという。

兵庫県警・灘署によると、この男は2006年6月、神戸市灘区内の駐車場に侵入し、停車中のトラックを物色した疑いがもたれている。この際は未遂に終わったが、現場に落ちていた携帯電話から男の関与がわかり、後に窃盗容疑などで逮捕された。

男はホームレスで、生活費を稼ぐ目的で車上荒らしを繰り返していた。コインパーキングなどに駐車されているクルマをターゲットとして、ハサミやドライバーでドアロックを破壊。車内に置いてあった音楽CDや家電製品など、簡単に換金できるものを中心に盗みを重ねていた。

犯行は未遂も合わせて104件が確認されているが、オーディオやカーナビ類にはほとんど手を出していないこともあり、被害総額は約230万円と件数の割には低い。

調べに対して男は「CDを換金してもたいした金額にはならないが、そのカネでカプセルホテルに泊まり、風呂に入るのが楽しみだった」などと話しているという。いわゆる「デジタル日雇い」で職に就いていたともみられているが、仕事の少なさから犯行に手を染めたようだ。

《石田真一》

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