61台の多重衝突、責任が重いとされた14人を送検

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2006年2月に富山県射水市内の北陸自動車道上り線で発生した車両61台の多重衝突事故について、富山県警は5日、このうち14台の運転手を業務上過失致傷容疑で書類送検した。この事故では19人が重軽傷を負ったが、この14人の責任が重いと判断された。

富山県警・高速隊によると、問題の事故は2006年2月3日夜に発生した。射水市上野付近の北陸自動車道上り線で、トラックや乗用車が関係する衝突事故が約1.5km区間で断続的に発生。結果として大型トラックや乗用車など61台が関係する大規模な多重衝突事故に発展した。

事故は42歳の男性が運転する大型トラックが凍結路面でスリップし、中央分離帯に衝突して、路肩に立ち往生する単独事故が発端。その後に車間距離を保持しなかったり、当時出ていた50km/hの速度制限を守らず、ブレーキの間に合わなかった車両が次々と突っ込み、事故の被害が拡大したと最終的に判断された。

警察では重軽傷者の状況を調べ、受傷状況と各車両の因果関係を精査。この結果、運転者14人の責任が特に重いと判断して今回の書類送検を実施した。なお、このうち13人は当時の速度制限を遵守しておらず、制動距離が伸びたことによって被害を拡大させたとみられているようだ。

《石田真一》

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