飲酒後の気晴らしドライブで死亡事故 懲役8年求刑

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昨年11月、神奈川県大和市内の国道で酒を飲んだ後のドライブ中にバイクと正面衝突するひき逃げ事故を起こし、運転していた女性を死亡させたとして、危険運転致死や道路交通法違反の罪に問われていた23歳の男に対する初公判が19日、横浜地裁で開かれた。

問題の事故は2006年11月23日未明に発生した。大和市上和田付近の国道467号で、走行中の乗用車が対向車線側に逸脱し、20歳の女性が運転するバイクと正面衝突した。女性は頭部を強打して約7時間後に死亡。

クルマはそのまま逃走したが、事故から約1時間後に現場に戻ってきた23歳の男が容疑を認めたため、業務上過失傷害と道路交通法違反(酒気帯び運転、ひき逃げ)の容疑で逮捕した。

その後の調べで男は「自宅で焼酎4合などを飲み、気晴らしを目的としたドライブに出た際に事故を起こした」と供述。以前から同様の行為を繰り返していたこともわかり、検察は危険運転致死で起訴した。

19日に行われた初公判で、被告は起訴事実を全面的に認めた。検察側は冒頭陳述で飲酒運転の常習性を指摘。「走る凶器と化したクルマで未来ある女性の命を奪った責任は極めて重い」と指摘し、裁判所に対して懲役8年の実刑を求めた。争う点が無いことから公判は即日で結審している。

《石田真一》

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