15日午後、岩手県八幡平市内の東北自動車道上り線で、乗用車やトラックなど車両8台が関係する多重衝突事故が発生した。この事故で7人が重軽傷を負っている。トンネルから出たばかりのクルマが、吹雪に視界を遮られたことが一因とみられている。
岩手県警・高速隊によると、事故が起きたのは15日の午後2時20分ごろ。八幡平市矢神付近の東北自動車道上り線で、走行中の車両8台(乗用車4台と大型トラック2台、普通トラック2台)が田山トンネル出口から約200m進行した場所で次々に衝突した。この事故で複数台の車両が中・大破し、4人が骨折などの重傷。3人が打撲などの軽傷を負い、近くの病院に収容されている。
現場は見通しの良い直線区間だが、当時は吹雪で視界が極めて悪い状態。路面に積もった雪は一部が溶けてシャーベット状となっており、非常に滑りやすい状態となっていた。
警察ではトンネルから進出した直後に路面状態が大きく変化し、1台のクルマがスリップ。これを避けようとした後続車が次々に追突を繰り返したものとみている。この事故により、東北道上り線は現場を含む水沢−鹿角八幡平インターチェンジ間が一時通行止めとなった。