執拗に煽り立てて事故を誘発した男、再逮捕

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栃木県警は13日、前走する軽乗用車を猛スピードで煽り立てるように走り、乗員が死亡する車線逸脱事故を誘発したとして24歳の男を業務上過失致死傷や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で再逮捕した。追走の発端はクラクションを巡る交通トラブルとみられている。

栃木県警・大田原署によると、問題の事故は1月21日未明に発生した。栃木県大田原市下石上付近の国道4号で、25歳の女性が運転する乗用車が対向車線側に逸脱して道路右側のガードレールに衝突。クルマは大破し、乗っていた3人が死傷した。

このクルマの近くには別の乗用車が乗り捨てられており、警察ではこのクルマを運転し、無免許の発覚を恐れて現場から逃走していた24歳の男を道交法違反(無免許運転)の容疑で逮捕した。

当初、この男は「逸脱事故については知らない」と証言していたが、被害者証言によって男の運転するクルマは約2.5kmに渡って故意に車間を詰めたうえ、クラクションを連打しながら煽り立てるという無謀運転を行っていたことがわかった。

運転していた女性が路肩にクルマを止めて、先に行かせようとしたが、男のクルマも同様に停止。女性のクルマは逃走しているうちに100km/h近い高速度となり、男も同様の速度で追走を続けたことから、最終的には運転を誤って路外逸脱事故を起こしたとみられる。

警察では「極めて悪質な事案」と判断。事故後にクルマを放置したのは無免許運転の隠蔽より、無謀な煽り立てによる事故誘発の隠蔽が主だったとして、男を業務上過失致死傷などの容疑で再逮捕した。今後はより罪の重い危険運転や殺人・殺人未遂容疑の適用も視野に入れた捜査を進めていく方針だ。

《石田真一》

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