大型トレーラー、パトカーに体当たりして逃走

自動車 社会 社会

8日未明、静岡県藤枝市内の東名高速道路上り線で、パトカーの追跡を受けていた大型トレーラーが走行中の大型トラック2台と接触した直後、中央分離帯に衝突した。荷台から積荷の鋼材が道路上に落下。これに下り線のクルマが次々と衝突する二次被害も出た。

静岡県警・高速隊によると、事故が起きたのは8日の午前1時15分ごろ。これに先立つ午前1時10分ごろ、牧之原市内の東名高速上り線をパトロールしていた同隊のパトカーが、第1車線が空いているにもかかわらず、第2車線(追越車線)を走り続けている大型トレーラーを発見。パトカーは前方に回りこみ、東名吉田インターチェンジで降りて停止するようにマイクで呼びかけたが、パトカーにも体当たりし、そのまま逃走した。

パトカーは後部が中破した状態となったが、乗務していた隊員にケガが無かったことから追跡を続行。

トレーラーは車線変更を繰り返しながら逃げ続け、藤枝市弥左衛門付近を走行中に第2車線へ強引に割り込んだことで、前後の大型トラックと接触。さらに中央分離帯へ衝突し、その弾みで積荷の鋼材2本が下り線側に落下した。下り線では突然落ちてきた鋼材を避けることができなかった車両7台が乗り上げ、2人が打撲などの軽傷を負っている。

トレーラーを運転していた人物は現場から徒歩で逃走。運転席には右足を骨折する重傷を負った同乗の男性が取り残されていた。

トレーラーの前部には相模、後部には三河のナンバープレートが取り付けられており、後の調べで愛知県岡崎市内の運送会社から盗まれていたことがわかった。警察では逃げた運転者の行方を追っている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース