泥酔状態でひき逃げの男に懲役20年を求刑

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昨年4月、千葉県柏市内の市道に赤信号を無視して進入し、帰宅するために道路を横断していた女子高校生をクルマではねて重軽傷を負わせたとして、殺人未遂と危険運転致傷の罪に問われた43歳の男に対する論告求刑公判が5日、千葉地裁松戸支部で開かれた。検察側は裁判所に対して懲役20年の実刑を求めた。

問題の事故は2006年4月25日夕方に発生した。柏市新柏1丁目付近の市道を青信号に従って自転車で横断していた女子高校生3人に対し、赤信号を無視して進入してきた乗用車が衝突した。3人は次々とこのクルマにはねられ、このうち1人は車体底部に挟まれたまま約400mに渡って引きずられ、骨盤などを折る重傷を負った。クルマはそのまま逃走したが、目撃情報から42歳(当時)の男を特定して逮捕した。

男は免許証を取得した経験がこれまでになく、しかも事故当時は泥酔状態だった。逃走はこれらの発覚を恐れたためで、捜査段階で男は「(被害者が)死ぬかもしれないと思った」、「相手が死んでも構わない。飲酒運転の発覚も恐れたし、とにかく警察から逃げたい一心だった」と供述。検察は「未必の殺意が生じていた」として危険運転致傷だけではなく、殺人未遂罪でも起訴していた。

5日に行われた論告求刑公判で、検察側は「被告はこれまでに免許を取得したことが無いにもかかわらず、日常的にクルマを運転していた」と指摘した。その上で「事故は飲酒運転や信号無視によって発生しており、被告に規範意識が全く無いことを現している。人を巻き込んだことを認識しながら逃走するなど、事故の形態も悪質である」として、裁判所に対して懲役20年の実刑を求めた。
《石田真一》

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