三菱ガス化学など9社、燃料用DMEの普及促進で合弁

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三菱ガス化学、伊藤忠商事、石油資源開発、太陽石油、トタルDMEジャパン、豊田通商、日揮、三菱重工業、三菱化学の9社は、次世代クリーン燃料として期待されているジメチルエーテル(DME)の普及促進を目的として製造合弁会社「燃料DME製造」を設立する(既報)。

新会社は4月に設立され、資本金は4億6500万円。社長はまだ決まっていないが、08年6月をメドに年産8万トンのDME製造プラントを三菱ガス化学新潟工場内に新設する。

DMEは、日本では今のところ、主に化粧品や塗料などのスプレーの噴射剤用途に使用されているが、その物性がLPガスに類似しており、中国ではすでにLPガス補完として商業科が始まっている。ディーゼル燃料補完としても排ガス中に全くスス(PM)を発生しない点や天然ガスや石炭等からメタノールを経由して容易に製造できる点から、燃料用となどの将来のクリーンエネルギーとして注目されている。

参加9社は、新プラントから供給されるDMEにより各々の分野において、ボイラー、発電機(燃料電池を含む)、自動車等の用途への普及促進を図るための活動を行い、将来の商業化に向けて取り組んでいく計画だ。

なお、9社の出資比率については次の通り。三菱ガス化学29.15%、伊藤忠商事13.25%、石油資源開発12%、太陽石油10%、トタルDMEジャパン10%、豊田通商10%、日揮5.3%、三菱重工5.3%、三菱化学5%。

《山田清志》

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