気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2007年1月31日付
●自動車輸出好調、596万台18年ぶり高水準、2006年海外生産追いつかず(読売・8面)
●新ウィンドウズ発売、ビスタ試練の船出、ネット全盛、支配力低下(朝日・10面)
●京都議定書G「約束期間」まで1年、CO2削減異なる3極(朝日・13面)
●世界販売前年割れ、日産・ルノー(毎日・10面)
●バイオエタノール普及へ税の優遇を 沖縄で実験中「りゅうせき」奥島氏に聞く(東京・8面)
●日本車、アジア生産、北米抜く 中印など昨年大幅増、戦略車拠点に(日経・1面)
●ガソリン販売32年ぶり減、昨年、原油高や燃費向上映す(日経・3面)
●スズキ、自社株売却、新日鉄などに計1.8%分「取引先と関係強化」(日経・11面)
●いすゞ、経常益49%増、4-12月931億円(日経・19面)
ひとくちコメント
日本の自動車メーカーによる国内生産に占める輸出の割合(輸出比率)が19年ぶりに50%を突破したという。日本自動車工業会が発表した2006年の自動車輸出台数は、前年比18.1%増の596万6672台と18年ぶりの高水準となった。
「小型車輸出が先導」(産経)など、きょうの各紙が大きく取り上げている。「国内生産の2台に1台以上が海外に輸出された計算」(読売)だ。このうち、日経はアジア地域に視点を拡げて「アジア生産、北米抜く」などと、1面トップで報じている。
「女性は産む機械」という柳沢厚労相の無神経な発言は許し難いが、このまま「少子化対策」が進まなければ、国内の新車販売台数の伸びも望めない。国内の自動車工場が左ハンドル中心の「輸出基地」に変わりつつある。