首都高、トンネル防災設備点検車を導入 通行止め減らす

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首都高速道路は、トンネルの水噴霧設備を点検するための専用車両を開発、30日に東京品川区の首都高速13号地補修基地でお披露目式を開催した。従来、点検のために行なっていた通行止めが不要になる。

水噴霧設備はスプリンクラーと同様の散水設備で、水を霧状に噴射する。首都高速の11カ所のトンネルに設置されており、これらの点検には、従来は通行止めによる実放水点検を行なっていた。水噴霧設備点検車の導入により、1車線規制で点検が行なえるようになる。

水噴霧設備点検車は集水器具を5個搭載し、これを水噴霧ヘッドに覆いかぶせることにより、水を周囲に飛散させずに水噴霧設備を稼働させ、散水流量などを測定する。

旧道路公団系の高速道路事業車にも水噴霧設備点検車はあるが、旧道路公団のトンネルは断面形状がほぼ一定であるのに対し、首都高ではトンネル断面が多様で、途中に分流・合流もあり、水噴霧ヘッドも5mピッチと2.5mピッチの2種類があるため、集水器具・配水管の位置を可動とするなど多機能性が求められた。

ベース車両は日産ディーゼルの10tロングシャーシで、三菱重工橋梁エンジニアリングが制作した。全長9m、全幅2.5m、全高3.8m、総重量9.5t(いずれも装置収納時)。価格は1台5000万円で、今回2台が導入された。中央環状線新宿線が年内に開通するなど、今後のトンネル延長が予定されている首都高で、水噴霧設備点検車の活躍が期待される。

《高木啓》

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