フォードのケルン工場にリーン生産賞

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欧州フォードは、ドイツ・ケルンにある組立工場が、ビジネスコンサルティング会社Agamus Consultとドイツの主要自動車製造専門誌『Automobilproduktion』が主催する「Lean Production Award(リーン・プロダクション・アワード)2006」を受賞したと発表した。

同賞は、ケルンにある55の自動車メーカーおよびサプライヤーの生産工場の中から、生産効率に優れた工場に与えられる。

欧州フォード車両事業担当のヨハネ・オイマンエグゼクティブ・ディレクターは今回の受賞について「2000年と2001年に、ケルンの組立工場の徹底的な再構築を実施した。我々のその努力が認められた」とコメントした。

2002年に、最新モデルのフォード『フィエスタ』とフォード『フュージョン』を導入する際、フォードは4億1000万ユーロを投じて工場をリニューアルし、完成車組立エリアの隣接地にサプライヤーパークを新設した。

同工場では、新型フィエスタの生産を開始した2002年当時は、5600人の従業員で年間26万8000台を生産していた。その後、作業過程を近代化し、機械設備を入れ替えるなど作業構造を一新し、この結果、2006年には、4100人の従業員数で41万2000台のフォード・フィエスタとフュージョンを生産できるようになった。

ケルンにあるフォードの組立工場は、クラストップの生産性で、以前から業界の研究対象とされてきた。

同社では、さらに徹底的に作業組織を再構築し、個別にチームを編成してタスクを実行することで、同工場の欠勤率は2002年から2006年にかけて30%減少、作業場の安全性も65%向上した。

フォードが採用したフレキシブルな生産システムによって、2000年以降、欧州フォードの生産効率は21%向上した。現在、欧州にあるフォードの車両組立工場は、ほぼ100%の設備稼働率を実現している。

《レスポンス編集部》

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