トヨタ自動車は、インドネシアにおける車両生産会社であるトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インドネシア社(PT.トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インドネシア(TMMIN)がインドネシアからの輸出を大幅に拡大すると発表した。
TMMINは、2004年5月からアストラ・ダイハツ・モーター社(PT.アストラ・ダイハツ・モーター)で生産しているトヨタ『アバンザ』を、タイ、ブルネイに輸出してきたが、今年8月以降、南ア、フィリピン、アフリカ、中近東、中南米、オセアニア地域へと輸出を拡大している。
これにより、アバンザの完成車輸出台数を、2005年の約2000台から、2007年には11倍の2万2000台まで引き上げる。
また、TMMINで生産したIMVシリーズのスポーツ・ユーティリティー・ビークル(SUV)である『フォーチュナー』の中近東地域への輸出を開始した。2007年の輸出台数は約1万台を予定している。
TMMINは、今回の輸出拡大により、2005年には約7000台あった完成車の輸出を2007年には、約4万台まで引き上げる計画で、完成車のほか、部品輸出もあわせると、輸出規模は年間約9億5000万ドルとなる見込み。
トヨタは、インドネシアをグローバル戦略における重要市場の一つとして位置付けており、ミニバン、SUV、ガソリンエンジンの生産・供給拠点とすることで、インドネシア経済、自動車産業のさらなる発展に貢献していくとしている。
11日、トヨタ・アストラ・モーター社のストックヤードで、輸出の拡大を記念した式典が行われ、ファミ工業大臣、海老原駐インドネシア大使ほか多数の来賓が出席した。