中日本高速道路は、ETCレーンでの料金収受業務などにおける労働災害防止対策を強化すると発表した。
対策の内容は次の通り。
1. 安全通路の設置
料金収受員がETCレーンを横断する必要のある全ての料金所で構造上の制約がある場合を除き、地下通路や屋上連絡通路を設置する。現在、186カ所の料金所の内、116カ所については安全通路を設置。残りも2009年度までには設置することにした。
2. ETCレーンへの立ち入りは確実に確認してから。
1が実施されるまでの間、ETCレーンに立ち入る場合は信号灯を赤信号に切り替えることにする。また、車両の通行を確認するカメラの設置や交通保安員の配置を実施。2007年度までには、ETCレーンでも信号灯の操作盤を設置する。
3. ETCカード未挿入アンテナの設置の促進
ETCレーンを収受員が横断する原因は、ETCレーンでの停止車両。この総数を削減するために、ETCカード未挿入アンテナの設置を進める。また、ETCレーンの走行速度の抑制策も検討する。
この対応は、6月8日、中央自動車道・八王子料金所でETCレーンを横切ろうとした料金収受員がクルマにはねられ死亡する事故が発生したことがきっかけ。