コスモ石油は、堺製油所で、コーカーを中心とした重質油分解装置群一式を新設し、米国西海岸地区でカーブ軽油卸売り事業に参入すると発表した。
同社は製油所の競争力強化の一環として、重油需要減退を中心とした国内石油需要の構造変化に対応、海外石油マーケットに供給力を向上させるため、重質油分解装置群の新設する。この装置は、アスファルト留分を原料に、ナフサ、ジェット燃料、軽油を生産するもので、原油の重質化や重油から中間留分への生産スイングなどによる収益性の確保が期待されると、している。
設備投資額は約1000億円で、2010年度に運転開始する計画だ。