トヨタ自動車は10日、東京・青海のMEGA WEBでトヨタ・ヤングドライバーズプログラム(TDP)の活動報告会を行った。
TDPとは、トヨタが「世界に通用する実力を備えたレーシングドライバーの育成」を目標に推進しているモータースポーツ活動で、この日の報告会には中嶋一貴選手も出席した。
中嶋選手については、今さら説明するまでもないが、8日にウィリアムズF1チームとテストドライバー契約を結んだ日本人期待のドライバーで、父親は元F1ドライバーの中嶋悟氏である。
報告会では冒頭、広報・モータスポーツ担当の中井昌幸常務役員が挨拶に立ち、「中嶋一喜選手がF1のテストドライバーになることをたいへん喜んでいる。われわれの夢であるTDP出身の日本人F1ドライバーの実現が近づいていると実感している」と述べた。
そして、中嶋選手は「いままでトヨタのTDPの一員として、日本とヨーロッパでレースをしてきて、お世話になったすべての方々のおかげで、こういう機会をいただけたと思うので本当に感謝している。まだ実感はわかないが、より一層頑張っていかなければならないと思う」とF1テストドライバーとしての抱負を語った。
中嶋選手には来年いい結果を出して、ぜひレギュラードライバーとしてスタートグリッドに並んでほしいものである。