米の消費者団体による雑誌、『コンシューマー・レポート』誌の新車評価テストによると、ビッグ3の車の信頼度が大幅にアップしていることが明らかになった。
このレポートは、同誌のテスターが行う調査と消費者からのアンケートを組み合わせて車の信頼度を評価するもの。それによると、ファミリーカーの部門ではフォード『フュージョン』とマーキュリー『ミラン』がホンダ『アコード』、トヨタ『カムリ』と並んで最高の評価を得た。
もちろん相変わらず評価が高いのは日本車で、乗用車では今回調査対象となった47モデルのうち39モデルで最高評価を得ている。ビッグ3は全体で6つのモデルで最高評価を得たが、それらはすべてフォードのモデルだ。
GMは大型SUV部門での評価が高く、シボレー『タホ』、GMC『ユーコン』が最高評価を得た。またポンティアック『バイブ』ワゴンもステーションワゴンとしては最高評価だった。
ただし同誌では、「自動車の評価で大事なのは初年度ではなく5年、6年目の結果だ。最初の印象は良くても、買い換えの時期に評価が落ちれば再びそのモデルを購入しようとは思わないからだ」と、リセールバリューが高い日本車との差はまだまだ縮まっていない、ともコメントしている。
ところで今回テスターを驚かせたのが、フォード・フュージョンの質の高さだったという。乗り心地はスムーズでハンドリング性能も優れ、「より高価なヨーロッパ製の車に乗っているような気分」と評価されている。またヒュンダイ『アゼーラ』セダンの評価も、「非常に居心地がよく静かなのに価格が安い」と好評価だった。
一方で思ったよりも評価が低かったのは、ダッジ『キャリバー』クロスオーバー。「アクセルはスムーズではなく、燃費も悪く、インテリアはチープな印象」と酷評され、さらに1つのモデルも最高評価を得られなかったクライスラーグループ全体についても「キャリバーと同様の品質の低い部品が多くのモデルに見られる」としている。
その他評価が低かったモデルには、スバル『B9トライベッカ』、三菱『エクリプス』、ポンティアック『ソルスティス』が含まれる。