トヨタ自動車は7日、9月中間決算を発表するとともに、通期の世界販売計画(連結)を期首時点より2万台多い847万台に上方修正した。
前期実績より49万6000台の増加となり、初めて800万台に乗せる。地域別では日本が前期より4000台少ない236万台としているが、北米は31万4000台多い287万台の計画。
一方、収益に直結する原価改善活動について、鈴木武専務は原材料の高騰を吸収したうえで、「通期には900億円の低減を図りたい」と述べた。
中間期の原価低減は、銅、アルミやレアメタルなどの高騰によって400億円にとどまった。鈴木専務は「ピークには年間で3000億円規模の成果を収めたが、現在の原価改善の力が落ちたとは思っていない」と、強調した。