殺意を持って追い回す? 故意に小学生をはねた男を逮捕

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10月27日朝、栃木県宇都宮市内の市道で、登校中の児童に対して後ろから走ってきた乗用車が突っ込む事故が起きた。クルマは執拗に衝突を繰り返し、2人が重軽傷を負った。警察ではクルマを運転していた男を殺人未遂などの現行犯で逮捕している。

栃木県警・宇都宮南署によると、事件が起きたのは10月27日の午前7時40分ごろ。宇都宮市江曽島本町付近の市道を集団登校のために歩いていた小学生の列に対し、後ろから走ってきた乗用車が衝突した。

クルマは執拗に前後動を繰り返した後、近くの電柱や民家の壁に衝突して立ち往生したものの、運転していた男は車内からナタを取り出し、救助に入ろうとした近所の人を追い回した。さらには近くの民家に侵入しようとしたが、家人に追い出されて通行人に取り押さえられ、駆けつけた警察官に引き渡された。一連の事故で小学生2人が重軽傷、男を取り押さえようとした男性も頭や顔などを切られる軽傷を負った。

殺人未遂や銃刀法違反の現行犯で逮捕されたのは現場近くに住む64歳の男。以前から脅迫や女性へのつきまといなどの問題行動を何度も起こし、その度に周囲の住民が警察に通報していた。だが、調べに対して男は「被害を受けていたのは自分の方だ」と主張。「自分の娘も地域から嫌がらせを受け、転校を強いられた」、「いじめを行った子供に仕返しをしてやろうと思った」などの供述を繰り返しているという。

男は事件当時、ナタの他にもバタフライナイフや実弾入り拳銃(ブラジル製とみられる)を所持しており、警察では拳銃の入手ルートについても男を厳しく追及する方針だ。

《石田真一》

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