【光岡 オロチ 発表】軽くないけど遅くはない

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光岡自動車の新“ファッションスーパーカー”『オロチ』(大蛇)のボディは鋼管スペースフレーム+FRPという古典的な構成。イギリスのTVRやモーガン、フランスのMVS、アメリカのサリーンなど、欧米のバックヤードビルダーのように、1台ずつ手作業で組まれる。

このタイプのボディは通常、軽量に仕上がる傾向があるが、オロチの車両重量は1580kgと、決して軽くない。その理由としてまず挙がるのは、3.3リットルV6のパワーパッケージが重いことだ。

「直4ターボエンジンを使えばもっと軽く作れたとも思いますが、トヨタ『ハイランダー』のV6は5速ATの重量込みで300kg台半ば。それを支持できるよう、ボディやサスペンションを強化した結果、この重量になりました」(開発部長・寺尾公伸氏)

「また、当社の過去のオリジナルモデルであったゼロワンが高張力鋼板のチューブを使用していたのに対し、オロチは調達性を考慮して通常の鋼材を使っているということもあります」(同)

また、日本の衝突安全基準への対応も重量増の一因となっている。

もっとも、日本の公道では高速道路も含め、この車重でも3.3リットルV6程度のキャパシティがあれば、充分に速く走ることが可能だ。スタイリングが強烈なだけに、周囲のクルマを少しリードする程度の速度で流していても、相当速く走っているように見えるのはウケアイだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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