ホンダの福井威夫社長は、国内の景気回復基調が続いていることに対して「車販売の面では(景気回復は)実感として感じられない。輸出主導型の景気回復だ」との見方を示した。
景気は回復基調にあるものの、登録車の新車販売は15カ月連続で前年割れが続くなど、低迷したままだ。福井社長は「内需は決して強くない」とした上で、国内新車市場の回復には「道路を良くするとか、駐車場の問題などが解決されないと、これ以上増えない。景気回復だけでなく、法規制を含めて変えていかないと(国内新車販売の成長は)難しいかもしれない」としている。
さらに、自動車の現地生産シフトが加速していることもあって「このまま輸出主導(の景気回復)は、あんまり続かないかも」との見方も示した。