4日未明、北海道釧路市内の道道で、飲酒運転の容疑でパトカーの追跡を受けていた乗用車が、先回りをしようとしていた別のパトカーと交差点で出会い頭に衝突する事故が起きた。警官2人が重軽傷を負っており、逃走車を運転していた22歳の男が逮捕されている。
北海道警・釧路署によると、事故が起きたのは4日の午前4時35分ごろ。これより以前の午前4時10分ごろ、釧路町内をパトロールしていた同署のパトカーが、カラオケ店の駐車場からフラフラとした挙動で出てきた乗用車を発見。飲酒運転の疑いがあるとして追走したが、クルマは途中でUターンをするなど、パトカーの追跡を阻止しようとする様子が確認できたことから、サイレンと赤色灯を使用した状態で追跡を開始した。
クルマは速度を上げて逃走。追跡のパトカーは振り切られたが、応援手配の無線連絡を受けた別のミニパトカーが先回りしようとしたところ、釧路市中園町付近の道道交差点で出会い頭に衝突。双方のクルマは中破した。この事故でパトカーを運転していた25歳の巡査長が右肩骨折の重体。同乗していた21歳の巡査が打撲などの軽傷を負った。逃走車両の信号無視が原因とみられている。
逃走車両を運転していた22歳の男からは呼気1リットルあたり0.45ミリグラムのアルコール分を検出したことから、業務上過失致傷と道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕している。男は同乗していた18歳の少女を自宅に送る途中で、この少女は男が飲酒していることを承知で運転をさせたことから、警察ではこの少女についても道交法違反(飲酒運転教唆)容疑で逮捕した。