開催中のパリモーターショー(一般公開:9月30日−10月15日)では、VW=フォルクスワーゲンが、新型クーペのスタディモデル『アイロック』(IROC)を発表した。時期は未定だが、いずれ発売する予定のモデルという。
また、28、29日のプレスデーには、アイロックが展示されている脇で、VW恒例のアイスクリームの無料配布が行われていたが、こちらは市販する計画は無いようだ。
アイロックは、1970年代に一世を風靡したクーペ『シロッコ』(SCIROCCO)の現代版。エンジンは、ツインチャージャー付TSIエンジンで、最高出力は210HP。トランスミッションには、DSGが組み合わされている。サイズは全長4240mm、車高1400mm、車幅1800mm。長い屋根と切り立ったようなリアエンドが、従来のVWのクルマと一線を画している。また、ボディカラーの“VIPER GREEN”(毒蛇のミドリ)が、ワイルドなイメージを際だたせている。
ラジエーターグリルには、これまでの“フォルクスワーゲンの顔”とは異なるデザインを採用。これは、特定のモデルやセグメントには、異なる顔を採用するという、『ゴルフGTI』以来の方針を踏襲したものだ。そしてラジエーターグリルのラインは、そのままAピラーへとつながっているが、超ワイドなフロントガラスにより、Aピラーは正面から、ほとんど見ることができない。
また、サイドに入ったラインにより、見る角度や位置によって異なるシルエットが浮き上がるように工夫されている。リアのウィンドウやランプのデザインも従来のVW車とは一線を画しており、VWの新世代を切り開くクルマだ。