福岡県警は25日、今月11日に飲酒運転を主因とする軽傷ひき逃げ事故を起こしたクルマの運転者に対し、酒に酔っていることを承知で自宅まで送るように依頼した23歳の女を道路交通法違反(飲酒運転幇助)容疑で逮捕した。
福岡県警・八幡西署によると、問題の事故は11日の午前1時30分ごろ発生した。北九州市八幡西区幸神4丁目付近の国道200号で、信号を無視して交差点に進入した乗用車が、青信号に従って進入した乗用車と出会い頭に衝突。このクルマに乗っていた18歳の女性2人が頭部打撲の軽傷を負ったが、クルマはそのまま逃走した。
警察では軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始。北九州市八幡西区青山3丁目付近の駐車場で前部が破損した不審なクルマを発見。運転していた23歳の男に職務質問したところ、ひき逃げ容疑を認めたために業務上過失傷害や道交法違反(酒気帯び運転、ひき逃げ)の容疑で逮捕していた。
その後の調べで、男は「居酒屋などでビールや焼酎を飲んだ」、「一緒に酒を飲んでいた女から自宅に送ってほしいと依頼され、水巻町まで向かう途中だった」と供述。事故を起こしたクルマには23歳の女が同乗しており、警察ではこの女からも事情を聞いていた。
これに対して女は「寝ていたので事故の記憶は無い」としながらも、一緒に酒を飲んでいたことや、自宅までクルマで送るように依頼したことは容認。一緒に酒を飲んでいたことからも、飲酒運転となることを認識していたとして、道交法違反(飲酒運転幇助)容疑で逮捕した。