宮城県警は24日、ストレス解消を目的として虚偽の119番通報を行った29歳の男を消防法違反(虚偽通報)容疑で逮捕した。直接の逮捕容疑は今年7月の事件だが、今月中旬に起きたトンネル火災を騙った通報への関与もほのめかしており、調べを進めている。
宮城県警・仙台南署、仙台北署によると、逮捕された男は7月19日の深夜、仙台市消防局に対して「JR長町駅近くの路上で大型トラックと乗用車が衝突した。事故車に人が挟まれている」という虚偽の通報を行った疑いがもたれている。
この通報は携帯電話から行われ、番号も通知されていたことから、これを手掛かりとして捜査を進めた結果、29歳の男が他人名義の電話機を使って通報していたことが判明。任意で事情を聞いた結果、「イライラを解消するためにやった。消防車が慌てた様子で走ってくるのを見ると気分が晴れた」と供述。このため消防法違反(虚偽通報)容疑で逮捕した。男は今月11日に起きた「多重事故を起因としたトンネル火災」を騙った虚偽通報についても関与をほのめかす供述を行っているという。
仙台市消防局には今年だけで約40件の虚偽通報があることから、警察ではこのうちの数件は男が関与したものとみて、厳しく追及する方針だ。