ホンダは20日、世界の二輪車需要拡大と商品および生産技術の進化に対応するため、国内の二輪車生産を熊本製作所に集約し、世界の二輪車生産をリードするマザー機能を強化すると発表した。
これに伴って浜松製作所は、世界規模で需要が高まっているオートマチックトランスミッション(AT)の生産体制を強化する。
ホンダは、アジアを中心に二輪事業を拡大し、2010年の世界販売台数は、1800万台以上を見込んでいる。さらに、環境・安全など二輪車への先進技術の適用拡大により、生産技術も進化しており、新機種立ち上げや技術者の育成など、世界の生産拠点のリーダーとしての日本の役割は年々高まっている。
このため、浜松製作所で行っている中・大型二輪車の生産を、2008年から順次、熊本製作所での生産に切り替え、技術・ノウハウを集約する。集約にあたっては、熊本製作所の敷地内に年産60万台規模の二輪車工場を建設する。