BMWは、9月13日(水)−20(水)、東京都港区の六本木ヒルズ森タワー53Fの森美術館で、「『BMW革新の軌跡』ヒストリックカーでつづる発展の歴史」と題して展覧会を開催中だ。
注目の1台は1956年の『507 Roadster』。生産台数わずか252台の希少モデルだ。アルプレヒト・グラーフ・ゲルツによる躍動感ある優美なデザインは、今見ても美しい。
そして1999年の『Z8』と比較してみるのも面白い。BMWグループ・デザイン・ディレクターのクリストファー・エドワード・バングルによるそのデザインは、『507 Roadster』への憧憬と尊敬、その上での引用とデザインの継承が見られる。たとえばロングノーズ&ショートデッキ、ショートオーバーハングの基本プロポーション。抑揚のある前後のフェンダーライン。現在の『M』モデルにも続くサイドグリル。スポーティさを際出させるボディ色のインパネ等々。
たんなるレトロではない、こんなデザインが様になるのも、誕生から90年を迎える歴史とブランド力のあるBMWならではのことだろう。