医師なのに救護を怠った…検察が厳しい指摘

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飲酒が原因とみられる死亡ひき逃げ事故を起こしたとして、業務上過失致死や道路交通法違反の罪に問われた39歳の医師の男に対する論告求刑公判が14日、福島地裁いわき支部で行われた。検察側は懲役3年6カ月を請求している。

問題の事故は今年5月2日の午後11時30分ごろ発生している。福島県いわき市平6丁目付近の市道で、道路を横断していた78歳の男性がクルマにはねられて死亡した。警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始したが、いわき市内で自損事故を起こして放置されたクルマと、ひき逃げの容疑車両の破損箇所が一致。このクルマを所有する39歳の医師から事情を聞いていたところ、容疑を認めたため、業務上過失致死や道交法違反容疑で逮捕した。

その後の調べで、この男は事故当日の夕方から同僚らと酒を飲んでいたことが判明。事故当時も酔いを自覚できる状態だったことが後に判明している。

14日に開かれた論告求刑公判で、被告側は「事故を起こしたショックが大きく、体が硬直して動けなくなった」、「意図的に逃げたわけではなく、体の硬直が原因でクルマを止めることができなかった」と主張した。これに対して検察側は被告が医師であることを強く指摘。被告が必要な救護義務を怠ったことは責任が重いとして、懲役3年6カ月を求刑している。
《石田真一》

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