イタリア運転免許試験、外国語でも受験OKに

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イタリアでは10月から、運転免許の筆記試験が外国語でも受験できるようになる見込みだ。これは、従来のイタリア語のほか、英・独・仏・西、さらに中・露・アラビア語の計7カ国語でも対応するもの。

新制度を実現するために、従来のペーパー式にかわってタッチスクリーンの端末機が、イタリアで運転免許を管轄する陸運事務所に導入される。ただし3者択一方式で、4つ以上間違えると不合格となるのは従来どおりだ。当初は全国28カ所の陸運事務所でスタートする見通しである。なお、この新しい端末試験のほか、試験官によるイタリア語の口頭試問も選択できる。

このマルチリンガル試験導入の背景には、外国人受験者の増加がある。昨年イタリアで自動車教習所に登録した教習生数の、実に4分の1が外国人だった。また現在、滞在登録している外国人の6割にあたる180万人が運転免許を保有している。

参考までに、イタリアで本免許の筆記試験は、教習所でも受けることができる。また、各教習所は練習コースを持たない。教習者の技量に応じて、近くの駐車場内や空き地、もしくはいきなり路上で教習で始める。規定の時限数もない。教習者は「もう大丈夫」と思った段階で、教習所に陸運事務所から試験官が来る日に路上試験を受験する。

なお、日本の免許所有者は原則として、健康診断書など必要書類とともに各地のACI(イタリア自動車クラブ)に申請し、規定の手数料を払いこむとイタリアの免許が交付される。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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