トヨタ自動車が4日発表した2007年3月期の第1四半期(4−6月期)業績は、世界販売が前年同期比7.3%増の209万台と好調だったほか円安効果が寄与、営業利益は26.5%増の5124億円、純利益は39.2%増の3715億円と、いずれも第1四半期では最高となった。
営業利益段階での円安効果は1000億円に達した。売上高は13.2%増の5兆6381億円だった。地域別の販売では日本とアジアがマイナスになったものの、北米や欧州が好調に推移した。
アジアはインドネシアと台湾の市場が悪化、前年同期に比べて3万6000台減少、営業利益も減益となった。
ただ欧米の販売増により「全体では期初計画(845万台)にプラスになるよう努力したい」(鈴木武専務)と、世界販売ベースへの影響は軽微となる見込み。世界販売計画、通期の業績は期初時点の予想を据え置いた。