過労運転起因の多重衝突で懲役6年求刑

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今年2月、京都府宇治市内の京滋バイパス上り線で9人が死傷する多重衝突事故を起こしたとして、業務上過失致死傷などの罪に問われた35歳の男に対する論告求刑公判が7月31日、京都地裁で開かれた。検察側は懲役6年を求刑している。

問題の事故は2月13日早朝に発生した。宇治市槙島町付近の京滋バイパス上り線で停車中の車列に大型タンクローリーが激突、停車中のクルマを次々と押し出し、結果として12台が関係する多重衝突事故に発展。3人が死亡、6人が重軽傷を負った。運転していた35歳の男は連続勤務による過労状態で、事故当時は居眠りをしていた。しかし、会社の指示もあり、当時は「脇見運転だった」と主張するなど、虚偽の供述も行っていた。

7月31日に開かれた論告求刑公判で、検察側は「被告は断続的に眠気を催し、危険と認識しながら運転を継続し、3人の尊い命を奪い、6人が負傷するという悪質な事案を起こした」、「居眠り運転をしたことを認めると自己が不利になることから、脇見運転だったという虚偽の供述を行った」と指摘した。

その上で「事故に至る経緯や、その悪質さは際立っており、交通事故を抑制するためにも厳重な処罰が必要である」とも指摘して、裁判所に懲役6年の判決を求めた。
《石田真一》

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