8月1日に東洋ゴム工業から発売される新スタッドレスタイヤ『GARIT G4』(ガリットジーフォー)は、アイスバーンでの横方向へのグリップ力を約15%向上したことが、最大のアピールポイントであるが、その効果の持続性も高められている。
ガリットG4の開発を取りまとめた、タイヤ技術第1部 大橋稔之さんは「ガリットG4では、スパイダーサイプと呼ばれる、クモのような細かい切れ目や3Dグリップサイプにより偏磨耗を抑えています。さらにNEO吸水クルミックスゴムというゴムを採用することで柔らかさを維持し、2年目、3年目でも高いグリップ力を維持することができます」
「開発の段階で、もっとも苦労したのは、やはりこのトレッドパターンでした。約3年間の開発期間の中で50種類のパターンを試し、ようやくこのパターンが出来上がりました。グリップ力の持続力が高められたのも、その結果のひとつだと思います」という。
最近のスタッドレスタイヤのグリップ力の持続性は、リリースされるごとによくなっているが、ガリットG4もまた、サイプやコンパウンドの進化によって、より持続性を高めているようだ。