水鉄砲を武器に現金を奪う

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大阪府警は27日、信号待ちで停車したクルマのドアを開け、運転者に水鉄砲を使って顔面に水を噴射し、ひるんだ隙に助手席に置いてあったバッグなどを盗んでいた41歳の男を窃盗容疑で逮捕した。同様の事件は昨年3月から今年1月までに15件発生している。

大阪府警・泉佐野署によると、逮捕された男は今年1月11日の午後8時ごろ、泉佐野市鶴原付近の市道で、51歳の女性が運転する乗用車が信号待ちで停車した際、助手席側のドアを強引に開いたうえ、女性の顔面に向かって水鉄砲で水を噴射した。そして女性がひるんだ隙に、助手席に置いてあった現金約350万円が入ったバッグを奪って逃走した。

泉佐野市や岸和田市など、大阪府南部では2005年3月ごろから今年1月までの間、警察が把握しているだけで同様の事件が15件発生。被害総額は750万円に達していた。

警察ではいずれも同一犯の可能性が高いとして捜査を行っていたが、25日夜に泉佐野市内で不審な行動を取っているとして職務質問を受けた41歳の男が水鉄砲を所持していたことから追及したところ、犯行への関与を認めたために窃盗容疑で逮捕した。

男は容疑を大筋で認めており、調べに対しては「消費者金融に借金があり、奪ったカネはその返済に使った」などと話しているという。警察では余罪についても厳しく追及していく方針だ。

《石田真一》

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