20日未明、滋賀県大津市内の県道で、男性2人が乗ったバイクに後続の乗用車が追突する事故が起きた。クルマは故意に追突したとみられ、この事故でバイクに同乗していた男性が死亡。運転していた男性も手足を打撲する重傷を負っている。クルマはそのまま逃走していたが、後に20歳の男が逮捕されている。
滋賀県警・大津署によると、事故が起きたのは20日の午前1時20分ごろ。大津市坂本5丁目付近の県道で、20歳の男性が運転する2人乗りバイクに対し、後ろから走ってきた乗用車が追突。バイクは押し出されるようにして転倒し、同乗していた20歳の男性が路上に投げ出された際に頭を強打して死亡、運転していた男性も手足を打撲する重傷を負った。追突してきたクルマはそのままスピードを上げて走り去った。
警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始したが、別のバイクで一緒に走っていた友人の男性が「クルマは故意に追突してきた」、「クルマは約2kmに渡って追いかけてきた」と証言していたことから、警察では「故意によって引き起こされた可能性もある」と判断した。
事故当時、現場付近を走行していたクルマの運転者がナンバーを目撃していたことや、車種が早期に特定できたことから、同日夜には20歳の男が道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕されたが、調べに対して男は「バイクに絡まれたので、腹が立って追いかけた」などと話しており、通行を巡る交通トラブルが事件の起因になった可能性があるとして調べを進めている。