16日午後、茨城県日立市内の常磐自動車道上り線トンネルで、走行中の普通トラックが前を走る乗用車に追突する事故が起きた。トラックは急ハンドルを切った勢いで側壁に衝突。助手席に同乗していた男児が車外放出され、即死している。
茨城県警・高速隊によると、事故が起きたのは16日の午後3時10分ごろ。日立市大久保町付近の常磐自動車道上り線・日立トンネル内で、第1車線(走行車線)を走行していた24歳の男性が運転する普通トラックが前を走る乗用車に追突。このクルマも押し出されて前のクルマに衝突するなどして、車両3台が関係する多重衝突に発展した。
トラックを運転していた男性は衝突を回避しようと急ハンドルを切ったが、トンネルの左側壁に衝突。助手席側ドアが中破し、同乗していた11歳の男児が車外に投げ出された。男児は側壁に頭を強打して即死している。
現場は全長2.4kmのトンネル内で片側2車線。衝突に関係した3台の車両はいずれも第1車線を走行していた。警察では漫然運転が事故の原因とみて、トラックを運転していた男性から業務上過失致死容疑で事情を聞いている。