神奈川県警は6月30日、駐車違反の取り締まりを委託された民間の駐車監視員が移動に使うクルマを器具で叩いたとして、36歳の男を公務執行妨害容疑で逮捕した。男は容疑を否認している。
神奈川県警・港北署によると、この男は6月24日の午後1時30分ごろ、横浜市港北区新横浜3丁目付近の市道に乗用車を路上駐車させていたが、警察から駐車違反の取り締まり業務委託を受けた民間の駐車監視員とトラブルになった。
駐車監視員はクルマの即時移動を命じたが、男はこれに腹を立て、自分のクルマから取り出した健康器具で監視員が移動に使うクルマの車体を数回に渡って叩いた。この器具は長さ約1mほどの棒状だったという。監視員が男が乗っていたクルマのナンバーを控え、業務を妨害されたと報告。警察では公務執行妨害と認め、男を逮捕した。
だが、男は「クルマを止めていたが、車内で地図を見ていただけ。駐車ではない」と容疑を否認。クルマから健康器具を取り出して路上で使用したことは認めたものの、これについても「立腹したのでストレスを解消しようと使った。その際にクルマに当たったかもしれない。監視員が大げさに報告したのではないか」などと供述しているという。