「信じてください」と繰り返す日産のゴーン社長

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「信じてください」と繰り返す日産のゴーン社長
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日産自動車のカルロス・ゴーン社長は27日、定時株主総会の質疑応答で「信じてください」といった言葉を連発し、株主に訴えていた。

日産は昨年秋以降、販売台数が落ち込み、減産も行われている。そのため、日産が息切れしてきた、といった報道も多くなり、株主からもその点についての質問が飛んだ。

それに対して、ゴーン社長は「確かに販売台数は落ちている。これは予想していたこと」と語り、「3カ月待ってほしい。10月からは好転する」と付け加えた。

ただ、今期(06年度)の国内販売台数については、当初見込んでいた84万6000台を下方修正し、「80万台から84万6000台の間になる。80万台に近い可能性が高い」とゴーン社長は語った。

しかし、ゴーン社長は「2008年度に世界での年間販売台数を420万台にするというコミットメントは達成する。信じてください。これまでの過去を見てください」と強調し、こう続けた。「今後3カ月は否定的な記事が出るでしょう。しかし、不安にならないでください」

本当に3カ月経った下期には日産の販売が復調しているのだろうか。ゴーン社長の話を聞いて、納得した株主は少なかったかもしれない。

《山田清志》

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