日産自動車の志賀俊之COOは29日、東京・銀座の本社で報道関係者と懇談会を行い、同社の国内販売について触れ、「現状の落ち込みは想定の範囲を超えている」と語った。
日産の国内販売は昨年10月の「日産180」終了以降低迷が続いており、新年度に入ってもその傾向は変わらず、この4月はなんと前年同期比18.5%減。同業他社に比べてもその落ち込みぶりは際だっている。
「日産180のリバウンドがあるとは思っていたんですが、それが私の想定以上だったのと同時に、全需がどうも盛り上がってくれない」と志賀COO。販売店の来場者にしても、景気が回復している割に減っているそうだ。
それはある意味で魅力的な新車がないという表れと言えるわけで、志賀COOとしては同日マイナーチェンジをした『プレサージュ』で少しでも挽回したいという思いである。