会社幹部が過重労働指示を認める---京滋バイパス事故

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今年2月、京都府宇治市内の京滋バイパスで、渋滞中の車列に過労が原因で居眠り運転していた大型タンクローリーが追突し、9人が死傷した事故について、この車両を運転していた運転手に過重労働を指示したとして、道路交通法違反(過労運転下命)の罪に問われた石油運送会社の社長と運行管理者に対する初公判が16日、京都地裁で開かれた。2人の被告は起訴事実を認めている。

問題の事故は2月13日午前5時35分ごろ発生している。宇治市槙島町付近の京滋バイパス上り線で、停車中の車列に大型タンクローリーが激突。12台が関係する多重衝突事故に発展して3人が死亡、6人が重軽傷を負った。このタンクローリーを運転していたとして業務上過失致死傷容疑で逮捕された35歳の男は、取り調べの際に居眠り運転だったことを認めるとともに、会社から過重労働を指示されていたことも認めた。

警察ではこの供述に基づき、運転手が勤務していた石油運送会社を経営する63歳の男と、同社で運行管理を行っていた48歳の男を道交法違反(過労運転下命)容疑で逮捕。検察は同罪で起訴していた。

16日に開かれた初公判で、被告の2人は起訴事実を全面的に容認。検察側は冒頭陳述でこの会社が運転手に対して「居眠りが原因の事故を起こした場合、居眠りとは言うな」と隠蔽を指示していたことを指摘。利益追求を第一に考えて受注を減らさず、これが運転手の負担になっていたことも明らかにしている。
《石田真一》

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