ホンダの福井威力夫社長は17日記者会見し、埼玉県寄居町にエンジンから最終組立までを一貫生産する4輪車工場を新設すると発表した。年産20万台規模で2010年初頭に稼動させる予定。
寄居工場は80万平方メートルの敷地規模であり、08年に着工する。投資額は700億円で立ち上がり時の従業員は2200人程度になるとしている。
ホンダの国内4輪工場は、軽自動車を委託している八千代工業四日市製作所を含めると埼玉製作所(狭山市)、鈴鹿製作所(鈴鹿市)に次いで4拠点目となる。国内生産能力は現行の年130万台から150万台に増強される。
福井社長は新工場の位置づけについて「高品質で高効率な生産システムを確立し、世界の拠点に水平展開する役割を担わせる」と説明した。既存の埼玉製作所は寄居工場の稼動後に設備などを更新して、最新鋭の工場とする計画だ。