口論から逃れたくて急発進、娘を死亡させた父逮捕

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鹿児島県警は12日、口論の末に娘をクルマではねて死亡させたとして、78歳の男を傷害致死容疑で逮捕し、同日までに送検した。男は殺意を否定しており、「死ぬとは思っていなかった」などと供述しているという。

鹿児島県警・徳之島署によると、事件が起きたのは10日の午前11時40分ごろ。天城町瀬滝付近の資材置き場で、近くに住む78歳の男と、兵庫県から帰省中で、男の次女に当たる50歳の女性が口論となった。

男はクルマに乗りこんでその場から立ち去ろうとしたが、女性が運転席側の窓から手を入れてクルマのキーを抜こうとしたため、これを阻止しようとバックで急発進。女性は転倒して頭を強打したが、クルマは逃走した。女性はその後、近くの病院に収容されたが、間もなく死亡している。

警察では帰宅した男に同行を求め、任意での取り調べを行ってきたが、男は「口論に嫌気を感じ、クルマで立ち去ろうとした」、「娘が転倒したことは知っていたが、まさか死ぬとは思ってなかった」と供述。殺意を否定したが、女性が負傷するかもしれないという認識はあったものと断定。傷害致死容疑で12日までに逮捕・送検した。

《石田真一》

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