【ADVAN航空機タイヤ】“ADVAN”を冠す理由

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4月17日に行なわれた横浜ゴム「ADVANグローバル戦略」のプレス向けカンファレンスにおいて、今年3月から供給が開始されたばかりの航空用ラジアルタイヤ『ADVAN AC Y-225』がお披露目された。同社の航空用タイヤに“ADVAN”のブランド名が採用されたのは初めてだ。

座席数440〜550席という大型旅客機、ボーイング777の主脚用タイヤ。外径50インチ(1250mm)、幅20インチ(500mm)、ホイール径22インチという巨大サイズ。左右6輪ずつの計12本で、約300トンの重量を支える。1輪にかかる重量は25.9トンと、貨物を満載した最大積載量15トンクラスの大型トラック1台分だ。定格速度は378km/h。また、試験では1輪あたり48.4トンのオーバーロード(過過重)、418km/hのオーバースピードランディングが課されるが、それらの試験ももちろんクリアしている。

こうした旅客機用のハイスペックタイヤを供給できるのは、世界で100社以上あるタイヤメーカーのなかでもフランスのミシュラン、アメリカのグッドイヤー、日本のブリヂストンおよび横浜ゴムの4社だけだ。執行役員 タイヤ企画本部長の小林達氏は、「航空用タイヤはタイヤのテクノロジーの頂点に位置する。それに“ADVAN”のブランド名をつけることによって、横浜ゴム“ADVAN”の技術力を主張したいと考えたわけです」と語る。

従来、“ADVAN”はスポーティタイヤやレース用タイヤのブランドだったが、今後は走行性能だけでなく、静粛性や乗り心地、安全性など、タイヤに求められるさまざまな性能を高レベルで実現させたモデルすべてにこのブランド名を採用していく方針だという。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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