横浜ゴム、中国にスチールラジアル生産工場を新設へ

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横浜ゴムは、中国江蘇省蘇州市にトラック・バス(TB)用スチールラジアルタイヤの製造販売会社「蘇州横浜輪胎有限公司」を設立したと発表した。同社としては中国で乗用車用タイヤ工場に続く2カ所目の工場となる。

TB用スチールラジアルタイヤ生産販売会社は中国事業統括会社である横浜ゴム(中国)有限公司が全額出資した。工場の操業開始は2007年10月で、年間生産能力は35万本を計画。総投資額は約95億円の予定だ。

これまで横浜ゴムは、中国の補修市場において、日本からの輸出によってTB用スチールラジアルタイヤを販売してきた。しかし、世界的なタイヤ需要の高まりの中で、中国への供給が不足しており、新工場の建設は、こうした状況を抜本的に改善するとともに、将来的に高い成長が見込まれる中国市場に積極的に対応するのを目的に設立した。

今回は第一期工場の建設としており、今後、需要動向を見ながら順次工場拡張を進める計画で、工場用の土地は第一期工場敷地面積の4倍強を確保している。

建設に当たっては、投資金額が抑制でき、設備全体がコンパクトで着工から生産立ち上げまでの期間が短い小規模生産方式を採用する。また、タイヤの耐久性や耐摩耗を格段に向上できる新しい混合方法である「低温高剪断混練」を導入する。

《レスポンス編集部》

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