日本ミシュランタイヤから発売された、新型プレミアムタイヤ『プライマシーHP』は、『パイロットプライマシー』の後継モデルとなるタイヤだが、このモデルからはミシュランのスポーツブランドであるパイロットの名称を外し、『プライマシーHP』としている。
その狙いはどこにあるのか。プロダクトマーケティングマネージャーの越智宏さんは「プライマシーブランドを独立させたのは、スポーツ系のパイロットシリーズとのポジショニングを明確にするためです」
「前身のパイロットプライマシーは、スポーティさも魅力のひとつでしたが、プライマシーHPはプレミアム・ハイパフォーマンスタイヤとして訴求していくので、パイロットの名称は付けておりません。HPはハイパフォーマンスの頭文字を取っています」という。
実際にトレッドパターンを見比べても、前身のパイロットプライマシーは、ひと目でわかる左右非対称パターンを採用し、中央部分はほぼ溝のないスポーティなデザインを採用していた。
対するプライマシーHPも左右非対称のパターンを採用しているものの、そのパターンはコンフォート系タイヤを思わせるデザインに変更されている。
プライマシーHPはパイロットプレマシーの後継タイヤではあるが、その方向性はウェットグリップと上質感の高さを狙った、ややコンフォートよりにシフトしているようだ。