4月1日付で日立製作所社長に就任した古川一夫氏は3日、都内のホテルで会見を行い、「原点回帰」を強調し、「創業精神を改めて思い起こし、開拓者精神で経営にあたる」と力強く語った。
そして、グローバルエクセレントカンパニーになるために、イノベーション、グローバル、シナジーの3つのキーワードをあげ、開発力の強化やグローバルな生産、開発体制の確立を図っていく考えを示した。
特に、赤字が続いているハードディスクドライブ、薄型テレビ、液晶の3事業については、「ユビキタス情報社会で必要なもの」と位置づけ、「早期の黒字化が必要。計画通りに06年度後半に黒字化にするべく、全力を挙げて取り組んでいく」とした。
また、目標としている営業利益率5%達成については、「できるだけ早く、地道に着実にやっていきたい」と語り、具体的な達成時期については明言を避けた。