クルマごと遺体遺棄、起訴事実の一部を否認

自動車 社会 社会

昨年8月、沖縄県東村内の山間部でトランクに男女2人の遺体が収められたクルマが発見された事件で、殺人や死体遺棄などの罪に問われた66歳の男に対する初公判が7日、那覇地裁で開かれた。男は起訴事実の一部を否認している。

問題の事件は2005年8月15日に発生している。東村内に住む住民から「山の斜面から落ちそうになっているクルマがある」との通報を受けて捜索を行っていた警察官が、当該の車両とこのクルマのトランクルームに収められた男女2人の遺体を発見した。このうち女性の遺体には鈍器のようなもので激しく殴られた痕跡があり、警察では死亡していた女性に金を貸していた66歳の男を殺人と死体遺棄の容疑で逮捕している。

男は8月12日に借金の追加申し込みに来た女と口論となって殺害。後に訪れたこの女の夫も殺害し、遺体の遺棄と証拠隠滅を目論んでクルマごと山中に投棄しようとしたものとみて同罪で起訴。男性の殺害については確証が無いものの、男が首を絞めて殺害したものと認め、後に男性に対する容疑でも追送検され、こちらの罪でも追起訴された。

7日に行われた初公判で、被告の男は死体遺棄については認めたものの、殺人については「自分はやっていない」と起訴事実を一部否認。弁護側も「死亡した夫婦は借金地獄に悩んでおり、思いつめて死を選んだとしてもおかしくない状況だ」と主張した。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース